こんにちは、メノーです。
研修医の皆さん、特に一年目の人達は一日でも早く仕事ができるようになる為に勉強する事が山積みだと思います。医学的な知識が大量に必要な事は当たり前なので、その話は今回は省きますが、病院での立ち回り的な部分で重要な項目を紹介していきたいと思います。
医学的な知識の勉強のコツに関しては下記の記事で紹介してありますので是非参考にして下さい。
その前に、今回の記事で紹介する、病院で働くにあたって社会人として常識的に大切にしなければいけない事が記載してある唯一無二の本がこちらになります。
社会人として必要なマナー・礼儀に関して語った本はこれ以上のものはない印象ですので、まずはこの1冊をしっかり読んでみて下さい。
①身だしなみ、挨拶をしっかりする
当たり前すぎてつまらないのでこのポイントに関してはあまり書く事がありません(笑)が、一応記載しておきます。
身だしなみや挨拶に関してはあまりその人の人格を知らない状態での人間関係において『ヤバい奴っぽいかどうか』の判断基準になる部分です。
ぶっきらぼうだけどいい奴、みたいな評価のされ方もありますが、成功確率が低いので無難にいくならしっかり挨拶して下さい(笑)
そもそも評価云々の前に普段からぶっきらぼうな振る舞いをしていて患者さんの前で瞬時に切り替えれる器用な人もなかなかいないと思うので普段の振る舞いは大切です。
ここである程度普段から礼儀正しく清潔感のある格好をしていると、周りの医者も『あいつはまともなやつなんだな』と潜在意識で認識してもらえ、ある程度最低限の信用は担保されます。
ただ態度がものすごく良い分中身のイマイチなコンサルトをし続けると『あいつは態度だけ良いけどあんま勉強してないんだな』と悪いギャップで評価が下がるので(笑)勉強もしっかりしましょう。
②『ほうれんそう』を『空気を読んで』できるようになる
社会人の基本の『ほうれんそう』と言われている『報告、連絡、相談』ですが、いつでもほうれんそうをしまくってればいいってもんではありません。
時間やタイミングを読み違えると、場合によっては上級医の地雷を踏んでしまうケースが多いです。
私も研修医と仕事をする事は多いのですが、例えばなんでもガツガツ突っ走って自分でやってしまう研修医がいます。正しい選択をできていれば文句は無いのですが、概ね間違った対応をしている方が多いです。
研修医が知識を完璧に2年間で身に着けるのは至難の業です。患者さんに対する完璧な対応なんてこちらは全く要求していません。
それよりも他人の知恵を借りながら協力して仕事を回していくというのが土台の考え方となりますので、『ここまでは自分で自身を持ってできるけど、ここからは不安だから上の先生の相談した方がいいな』という線引きをある程度勉強した上でできている研修医の方が上級医からの信頼は得やすいです。
自分の考えでは『ほうれんそうをちゃんと行う』というよりは『報告、連絡、相談するべき閾値を把握し、必要ならタイミングを見計らって伝える』と認識する方がより具体的だと思います。
そのタイミングの部分に関しては相手や病院によるのでなかなか言語化できませんが、日々病院で働く中で相手の求めているものを掴もう!と普段から学習しようとする姿勢が大切だと思っています。
③『ローカルルール』を把握する
研修医は医学書を読みながら『あれ?この治療法は自分の病院でやってるのと違うなあ』なんて思う事があるかもしれません。
しかし病院ごとの専門科のルールというものが存在します。円滑に業務を遂行するには正しいエビデンスだけでは不十分でそれらを遂行する必要があるのです。
確かにその科の医師の勉強不足なケースもありますが、専門家として治療を続けてきた中での経験則を治療に生かしている場合だって考えられます。
どうしても気になるようなら勇気を持って疑問を投げかけてしましょう。真摯に医療と向き合っている上級医の先生なら建設的な議論をしてくれるだろうし、そういった疑問を投げかける事で自身の評価も上がるでしょう。
また他の医師の勉強不足だとしても、ここでエビデンスに縛られすぎて個人の主張が激しくなると『人格破綻医師』のレッテルを貼られてしまうかもしれません。医学的に正しいかどうかを主張する際に高圧的にならずに適切なコミュニケーションをとりましょう。
詳しくは下記の記事に記載しております。
おわりに
3つのポイントを記載していきましたが、結局の所人間同士のコミュニケーションなので、『相手が何を求めているのか?』『人はどういった人を信頼するのか?』というポイントを常に意識しながら行動すれば人に信頼される医師に成長していくと思いますので、頑張って日々精進してください。