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【研修医向け】電解質・輸液のわかりやすいおすすめ医学書TOP4!

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メノー
こんにちは、メノー(@MedifixMenno)です。

現役の内科医です。

 

今回は研修医にとって、いわゆる

難所

と言えるであろう電解質・輸液分野のお勧め医学書を紹介していきます。

 

腎臓内科のおススメ本に関しては下の記事で別で紹介してあるので、そちらも良ければ参考にして下さい。

 

腎臓内科おすすめ本・参考書ランキングTOP3【研修医・レジデント向け】

 

 

救急での緊急で対応が必要な電解質異常の対応としてはアンチョコのフローチャート的なものを見ておけば間に合うかもしれませんが、

 

複雑な重症患者の電解質の動態なんかはしっかり病態から理解していないと上手く対応できない事があります。

内科になろうが外科になろうが、高齢者の管理では(時に、小児でも)電解質異常は常につきまとってくる問題になります。

研修医のうちに病態から理解して、ある程度の電解質異常、輸液管理はマスターしておきましょう。

 

また、おススメの医学書TOP100を下の記事で紹介してありますので、良かったらそちらも読んでみて下さいね。

 

おすすめ医学書ランキング100冊【保存版・研修医もベテランも】

 

 

電解質・輸液の医学書top3!!

 

 

 

この類の本は何冊も買う必要はなくて、自分に合う本が見つかれば1冊あればそれを読み込む方が良いかと思います。

ただし学問として非常に難解な分野になります。

国家試験の範囲でもレニンが~アルドステロンが~とか苦手だった人も多いのではないでしょうか?

なので今回は

・読み物として研修医が完結して読み切りやすい

・かつ、病態に関して詳細に記載されている

本を選びました。

それでは紹介していきますね。

 

1位:電解質輸液塾

 1位は電解質輸液塾です。

 

研修医に本を勧められた時はこの本をまずお勧めしています。

 

2位、3位の本と比較して病態に関しての情報量はやや少なめなのですが、

 

シンプルさでいえば断トツで、わかりやすいのです。

 

かつ病態についても触れつつ、実臨床でも即効で使いやすい構成になっています。

 

即効性という意味でNo1であり、研修医にとってみればすぐ使える事が輸液・電解質を好きになれるポイントだと思ったので、1位です。

 

情報量の多い本を読んで道半ばで挫折するよりはシンプルな本を完結できた方が絶対に良いと思います。

 

中でも完結しやすいのがこの本です。

 

2位:研修医のための輸液・水電解質・酸塩基平衡

 

 2位は研修医のための輸液・水電解質・酸塩基平衡です。

 

1位の輸液塾と比較すると少し難易度を上げています。

 

今このブログをお読みのみなさんは、細胞内脱水と細胞外脱水の違いを説明できますか?

 

医者がすぐ言っちゃいがちな『脱水』とか『低ナト』とかの概念に関して非常に深くまで、かつわかりやすく説明してあります。

 

この類の本の中では自分の中ではわかりやすさNo.1です!

 

頑張って研修医にもなんとか理解してもらおうという筆者の苦心が見えます。

 

しかし電解質関連の話非常に複雑なので、それでも何回か読まなければ理解できないかもしれません。

 

まあ、何回か読んでいるうちに理解できてきます。

 

最初に勧める本かと言われると迷いますが、緻密に説明されている本の中では断トツでおススメですね。

 

3位:輸液を学ぶ人のために

 

3位は輸液を学ぶ人のためにです。

 

輸液って国試で勉強しない分野なのでなかなか医者になってすぐってとっつき辛いんですよね。

 

その中で導入用の読み物としては最適だと思います。

 

輸液の概念、Naと水との関係、輸液製剤の種類などを対話形式で語っているので、サクサク読めてしまいます。

 

正直研修医必読書としたい所なのですが、1点ネックがあって...文章が昭和なんです(笑)

 

自分なんかは古めの文章好きで懐かしい気持ちになりながら2時間くらいで読んでしまった記憶があるのですが、そのポイントだけ受け入れられれば必読書です。

 

ちなみに内容に関しては輸液の総論的な部分、根本的な部分を語っているのでそこに古さはあまり影響しません。文体だけです。

 

値段も安いですので、初期の導入本としてはおススメである事に変わりはありません。

 

4位:より理解を深める!体液電解質異常と輸液

 

4位はより理解を深める!体液電解質異常と輸液です。

 

腎臓内科とか、内分泌科の専門の先生のデスクにはこの本がだいたい置いてある印象です。

 

いわゆる古典的名著ですね。

名前だけなら聞いた事ある人が多いのではないでしょうか。

 

昔からずっと存在している本なだけあって、内容も充実しております。

 

ただし研修医には少しとっつきにくいので、最初に読む本としては厳しい人もいるかもしれません。

 

1位、2位の本を読んで理解が深まった段階で読んでみましょう

 

まとめ

最後におススメした本の内容をまとめて終わりにしようと思います。

 

ポイント

✓1位:電解質輸液塾は基礎的な電解質の内容を学べる+完結しやすいという意味で最もおススメの本!

 

✓2位:研修医の為の輸液・水電解質~は電解質輸液塾で基礎を身に着けた人など、より深い緻密な、単語の定義から学ぶような輸液の勉強をしたい人におススメ!

 

✓3位:輸液を学ぶ人のためには文体は古いが、輸液の世界観をざっくりを俯瞰する為のまさに『古典』のような本!超初心者におススメ!

 

✓4位:より理解を深める!体液電解質異常と輸液は電解質異常などの概念について総復習したい人へ研修医中後期の時期におススメ!

 

といった感じになります。

 

おすすめとしては、3位→1位→2位→4位の順で読んでいくとできるだけ挫折せずに読み進められるかもしれません。

 

この分野は抗生剤の分野なんかと同様に、勉強に根気がいります。

 

少々理解できなくてもそれが当たり前だと思って勉強を続けていきましょう。

 

いつか点と点が繋がって線になり、繋がっていきます。

 

最初は理解できなくてもフローチャート通りに動いて、

その後でゆっくり病態から理解すればいいでしょう。

 

慌てずに、頑張ってくださいね。

 

当サイトでは、他にもおススメの医学書を紹介しておりますので是非参考にしてみて下さいね。

 

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