こんにちは、メノーです。
今6年生の人達は国家試験に合格すれば晴れて春から研修医ですね。やる気満々の6年生たちが、
『最初が肝心だから、参考書は10冊くらい買い込んで勉強してやろう!』
なんて気持ちで意気込んで参考書を買い込んでいる姿を時たま見かけます。
実はこれ、あまりお勧めしないんです。(笑)
それには4つの理由がありますので、順番に説明していきます。
信用できる本かどうかは、研修医の最初はわからない
一つめは、
勉強していく中で信用できる本と出来ない本の違いがわかってくるからです。
この点が国家試験の詰め込み勉強をしてきたばかりの学生にはまだわかりずらい部分かと思います。
まず『鮮度』の問題があります。医学では情報が日を追うごとに更新されていくので基本的に出版が新しければ新しい程信用性が増します。
このあたりに自覚的でない学生さんだと医者20年目の人なんかに勧められた古めの医学書を買い込んでしまい結局買い直すハメに...なんてケースも見受けられます。
後は鮮度の問題に加えて『出自』がはっきりしている本が良いですね。原著論文の引用がしっかり記載されている物を選びましょう。
『医学書貧乏』になる研修医多数!!
二つめの理由は、
医学書は概ね高いものが多いから。
ホントにこのポイントは思ってる以上に重要視したがいいです。(笑)
僕の研修医時代の同期にも医学書コレクターみたいになって生活がままならない、みたいなヤツがいました(笑)
今考えるとバカだなって思います。
一番最初に買い癖付けちゃうと、必要な知識が多い分なかなか止まらなくなります
。
かといって本ばかり読んでいても、買った本の量に比例して活きた知識が身に付く訳ではないという悪循環に陥ってしまいます。
トリビアみたいな知識をいっぱい身に着けても、完全に無駄だとは思いませんが実際の仕事では何の役にも立ちません。(笑)
買って読まない本が山積みになってしまう状態が一番最悪です。
医学書って医者しか買わない、医者にしかニーズがないのである程度高いのは仕方ないんですが、だからこそ必要な分だけ買うようにしたいですよね。
結構購入して線を引いて読まないと頭に入らない人も多いし、購入する事自体は致し方ないですね。
まあ借りて満足できる人は程ほどに同期とか先輩に借りましょう。
ただ100%借りるのに依存してるとちょっとウザいかもです。(笑)
漫然と医学書を買い続けるのではなく、足りない知識を意識しよう!
3つめの理由は、
『実践』を通してから足りない知識を意識して本を買った方が頭に残るから。
これについては、そもそもの医学書を購入する目的を考えたら理由は明白です。
医学書を読むのは『仕事ができるようになる為』ですよね?
だったらだらだら本を読むよりまず仕事をしてみてそこに足りない部分を重点的にカバーしていくのが最も効率良いですよね!
社会人になったら人に言われた事をしっかりやる能力に加えて足りない部分を自分で埋める作業を能動的にやる能力が必要とされます。自分の事は自分が一番わかっているのでそこを補えるような時間の使い方をしましょう。
結局自分の感覚が一番大事!!
最後の理由としては、
『人のオススメ』はあまりあてにならないから。
これはちょっと簡略化して買いてあるのですが、要するに『何がオススメかが曖昧なオススメ本は自分に合わない可能性がある』という事です。
僕も『なんかわかりやすい!』とか『デザインが良い!』とか主観的な部分で勧められた本は時たま自分に合わず、投げ出してしまう時がありました。
かといってそんな周りの人も小難しい事考えないでなんとなく勧めてくる場合が多いのは当たり前なので(笑) 一個上の先輩の本棚にある本をチラ見させてもらって自分に合いそうな本があったら購入する、ってのが良いのかもしれません。
それでも合わない時もあるから、やっぱり吟味するのは大事だなって思うます。
まとめ
上記4つの理由をまとめると、
①勉強していく中で信用出来る本と出来ない本の違いがわかってくるから
②医学書は概ね高いものが多いから
③『実践』を通してから足りない知識を意識して本を買った方が頭に残るから
④『人のオススメ』はあまりあてにならないから |
この4点から自分は働きだすまではそんなに頑張らなくていいから各々好きな事をしなさい!!って思っちゃう派です。
ここまで書きましたが、それでも熱意がほとばしりすぎて本を読まないと落ち着かないという人の為に(笑) 研修医になる前に読む用の本をこちらでリストアップしてあります。『読むべき』ではないので熱意のある人だけお読みください(笑)
研修医向け|医者になったらまず読むべき、基本を学ぶ本を4冊紹介!