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研修医向け|医者になったらまず読むべき、基本を学ぶおすすめ本を5冊紹介!

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メノー
こんにちは、メノー(@MedifixMenno)です。

現役の内科医です。

今回は、『研修医が必ず読むべき5冊の医学書』という内容でお話していきます。

国家試験も終わり春から晴れて研修医という方や、研修医なりたての方にオススメの本を厳選して5冊、紹介しようと思います。

ちなみに、まだ学生の人は必ずしも頑張って本を読まなくて良いです。遊びたい人は遊んでください(笑)

 

それでも、『何かできる事があればしたい!』という熱意のある人に向けても、学生でも読みやすい以下の5冊をオススメします。

まず何故自分がこの5冊をチョイスしたのか、その理由についてお話していきますね。

まずは『通読しやすさ』と『速効性』のある本をチョイスするべき!!

最初に読むべき本に挙げた本にどれも共通する事項としては、

・小難しかったり要項の羅列にならず、シンプルで通読しやすいもの

 

・研修医が仕事始まって真っ先にできなければならない事が優先的に書かれているもの

この2点に当てはまるものを選ばさせてもらいました。

例えば『救急』とか『抗菌薬』とかの深い深いテーマに対して教科書的な本を初めからしっかり読んで、50ページ目くらいで挫折する、という経験は多くの人にあると思います。

そうでなくて、最初はもう流し読みでもいいので、完結させるという事が重要です。

そして研修医になる前に頭の中に臨床で使うエッセンスや、雰囲気の粒みたいなものをフワフワ漂わせておき、実際に働きだしたらその知識を固めていく...というイメージです、わかりにくかったらごめんなさい(笑)

とにかく、そういうポイントで本を選びました。

実践経験が乏しい中でなかなか1回本を読んだくらいでは身につかない部分も多いと思うので、完璧に1冊の中身を吸収しようとする必要はないので、読み物として楽しむくらいの感覚で良いでしょう。

無機質な知識の羅列の本も重要ですが、読む順序としては学生の時に読むのは効率が悪いと思います。

ちなみにアンチョコ本など通読するのを目的とせず実際の仕事の中で要所要所参考にするものは絶対に仕事が始まってから読んだ方がいいです。働いた事ない状態で読んでも頭に入らない事が多いです。

では早速超おススメの5冊を紹介していきますね。

またその他のおすすめ医学書に関しては、下の記事にまとめてありますので良かったら参考にしてみて下さい。

おすすめ医学書ランキング100冊【保存版・研修医もベテランも】

①バイタルサインからの臨床診断

 

 

 

まずこれは死ぬほどおススメですね。あんまり代替する本が思いつかないという点と、バイタルサインが重要だって事を理解するのが救急で一番重要だからです。

 

バイタルサインって死ぬほど重要なんですよ。自分もかなり適当ですけどバイタルサインだけはきっちり評価します。それを甘めに評価する事で今まで痛い目に何度かあってきました。

 

研修医でバイタルの微妙な崩れを甘めに捉えちゃう人は結構いて、これはある程度しょうがないと思っています。ほんと、ポカしないと実感わかないもんですから

 

でもポカする前に気づいてほしいなって、そう思った時にまずこの本読んで欲しいと思いました。

 

なのでまずはこの本を読んでバイタルサインからこんなに情報が得られるんだよ、こんなに便利なんだよって事だけわかってもらえるだけでも収穫だと思います。文字も大きくて通読しやすいです。

 

②救急外来ただいま診断中!

 

今の救急医学会の風雲児とも言える、坂本壮先生の書籍です。

 

まず研修医が救急外来でできなければいけない事は、『助かる患者を見逃して最悪の転機にならないようにする事』要するに死ななくて良い患者さんを死なせない事です。最初の一歩ですがそこを自信を持って判断するのは難しいです。

 

この本では突飛な内容や目新しい知識が載っている訳ではないですが、各症候に対して必要な救急外来での基礎的事項が過不足なく散りばめられており、初学者にはこの本をお勧めしています。対話形式の部分もありサクサク読めます。

 

この本を読んで救急外来での脳みその使い方をイメージできるようになっておきましょう。

 

他の救急おススメ本は下の記事で紹介してあります。

 

救急ローテ中に読むべきおすすめ本5選【研修医・レジデント向け】

 

③内科レジデントの鉄則

聖路加国際病院内科チーフレジデント

 

内科レジデントの鉄則は自分が紹介しなくてももう知っているかもしれませんね。

 

研修医であればほとんどの人が持っている本だと思います。

 

具体的に良いポイントを上げると、

 

ポイント

✓この1冊を読み切る事で研修医としてやらなければならない『当たり前』の事を理解できる

✓病棟の諸事や急変の時に対応しなければいけない事がまんべんなく網羅されている

 

といった所になります。

 

びっくりするくらい広範囲の話を重要なエッセンスだけ切り取って話されていて、かつ研修医向けに平易な言葉で書かれているんですよね。

 

とにかく仕事が始まる段階で知っておいた方が良い事を過不足なく盛り込まれている超良書だと思います。

 

これから医者としてどんな仕事をしていくのかというポイントもイメージしやすいですね。

 

他の内科おススメ本は下の記事で紹介してあります。

 

内科ローテ中に装備しておくべきおすすめ医学書TOP3!【研修医・レジデント向け】

 

 


④誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた 重篤な疾患を見極める!

 

 

救急外来で最も重要な事を坂本先生の本で学んだら、次は最も多く見る症候を学びましょう。

 

やはり見る『頻度』として1番多いのは『発熱』でしょう。頻度が多い分最初のうちに適当に見て上の研修医に教えられた通りにやって無駄な時間を過ごすよりも、この本を一冊通読してから診療にあたる事をお勧めします。

 

この本は『風邪の診かた』というタイトルですが前半でいわゆる一般的な上気道炎(風邪)の重要なポイントが列挙してあり、後半で発熱で来た患者さんの随伴症状に応じた対応が書かれています。

 

研修医が最初にミスするのが『風邪だと思ったら腎盂腎炎だった、尿路感染だった』といった『風邪だと思ったら..』系なので個人的にはこの構成は大変素晴らしいと感じています。

 

1日あれば読めますので是非読んでみて下さい。

 

研修医になったら必ず読んで下さい

 

タイトルまんまですね(笑)

紹介した3冊とは少し毛色が違って、この本には研修医としての最低限の知識+社会人として常識的に大切にしなければいけない事が記載してあります。

 

正直医学的な部分は他の本で代替できるかなとも思ったんですが、社会人として必要なマナー・礼儀に関して語った本はこれ以上のものはない印象です。

 

実際にこの本はほとんどの同期が読んでいました。

 

『医者になる』という事が『社会人になる』という事象の中に含有されている事に意外にみんな無自覚だったりします。

病院でも他の企業に就職するサラリーマンらと同様に社会人としての心得を身に着けていないと痛い目にあいますのでご注意を。

 

おわりに

最後に今回おススメした本の内容をまとめて終わりにしようと思います。

 

ポイント

✓バイタルサインからの臨床診断:バイタルサインの重要さ、奥深さを初めの段階から理解しておくべし!

✓救急外来ただいま診断中!:研修医が最も活躍する救急での頭の使い方を学ぶべし!

✓内科レジデントの鉄則:病棟業務での対応のいろはをイメージできるようになるべし!

✓誰も教えてくれなかった風邪の診かた:最も多く触れるであろう『発熱』の対応を深堀りしておくべし!

✓研修医になったら必ず読んでください:研修医の前に一社会人としての礼儀作法をマスターすべし!

 

といった所になります。

 

研修医の人は必読です!

 

これらの本、本当に平易な文章で書かれていて家で寝ころびながらさらっと読めるように作られています。

 

学生の人も『春休み卒業旅行も行っちゃったし、やることないな~』なんて人は1冊でも良いので暇つぶし感覚でも読んでみると良い研修医スタートが切れるかもしれませんね。

 

当サイトでは、他にもおススメの医学書を紹介しているので是非参考にしてみて下さい。

 

 

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