医者の仕事の効率化

【専門医】専門医取得の必要性について【要らなくないですか?】

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こんにちは、メノーです。

昨今よく若手医師の間で話題になるのが『専門医の必要性』についてです。

 

まずはじめに、自分は専門医は取得しません

 

これに関しては自分が臨床以外との仕事も兼業しており、臨床以外の仕事量が多く為、専門医をとるまで臨床に専念できない事が理由なのですが、

 

そうでない、臨床に専念する立場だったとしても専門医に関しては取得するかどうかが微妙な所です。

 

 

 

おそらく専門医を取得するかどうかに関してお悩みの若手医師は多いかと思うのですが、そこに関して完全な正解というものはないかと思います。

あくまで個人個人の日本の医療の未来予測をした上で判断するべきでしょう。

その中で私見を述べてみたいと思います。

 

 

現段階での専門医のメリットについて

まず、今現段階で専門医を保持している事のメリットについて考察していきたいと思います。

 

まず、専門医を持っている事自体がその医師の『能力』向上に寄与するのかどうか?に関してですが、

 

結論から言うと残念ながらあまり寄与しないと思います。

 

専門医試験の勉強をする事である程度試験の段階での知識に関しては増えるのかもしれませんが、それ以降は学会のスタンプラリーと維持費用さえ支払えば専門医が維持できるのが現状です。

 

結局本人自己研鑽意欲がないと臨床で生かせるような知識はさび付いていきます。

 

自分の勤務先の医師でも専門医を持っている癖にひどく時代遅れな治療をしている内科医が散見されますので、

専門医を持っていてもやぶ医者は一定数います。

 

では専門医のメリットは何かといえば、

 

結局のところ

医師、または医師以外の人間にある程度臨床医の能力が担保されていると『思わせられる』事

に尽きると思います。

 

本質的な意味ではなく、錯覚させられるという意味です。

専門医だから担保されている能力のボーダーラインはあまり高い所にあるとは自分の経験上は思えません。

 

ただし確かに専門医を取得している医師より取得していない医師の方が能力の低い割合が多いのは道理だと思いますので、雇用する側からしたら専門医保持者を雇用した方が地雷案件である可能性は少ないでしょう

 

ただし自分が転職エージェントと話をしている限りではあまり専門医取得の有無で雇用に影響はないという話の方が多いので、

実際の転職の際などどこまで雇用に影響があるのかはわかりません。

 

まあただ当たり前ですが雇用に関して専門医を持っていてマイナスである事はないでしょう。

あとは〇〇科その道10年みたいな人が専門医持ってないと偏見を持たれる事があるという話も聞いた事がありますが、20年先もそういった偏見が根強く残るのか否か...

 

まああとはついでですが、『世間体』という意味合いでも専門医を持っていた方が体裁が保たれる場面が多いのかもしれませんね。特に昔ながらの医師とコミュニケーションを取る時なんかは有用でしょう。

 

専門医のデメリットについて

専門医を保持している最も大きなデメリットは、

『更新の手間・費用』

でしょう。

 

金銭的には自分が調べた所、科によるのですが更新料は5000-20000円とそこまで負担にはならないな、という印象だったのですが、

 

学会などでの単位取得が大きな手間でしょう。

ちまちま土日を削って単位だけ取りに行くのはそれなりにしんどいのかなと思っています。

 

あとは現行制度だと取得に非常に手間がかかります。特に内科。

研修医にとっては内科専門医の取得の手間のせいで内科志望者が減っているとう話もあります。

 

専門医に関する未来予測

現段階でのメリット・デメリットを踏まえた上で自分にとっては専門医を持っている旨味をあまり感じなかったのですんなり取得しない選択になりました。

まあ物理的に無理だったのですが、取れたとしても取らなかった気がします。

 

ただしこれは『現段階』での状況なので、10年先、20年先に状況が変動している可能性は大いにあります。

起こり得る未来としては、

・専門医取得者の給与の増加

・非専門医の給与減少

・専門医の雇用人数に関連した補助金の増加

 

などでしょうか。

こういった変化が起こるとすれば、

医師会の人間にとって不利な状況になった時=専門医取得者が減少し、医局の権力が衰退していった時

でしょう。

ただし、今現在自分の周囲では医局に回帰し、専門医を取得している医師がほとんどです。

 

やはり少数派にまわるのは多くの人にとって不安が強いのだと思います。

みんながとっている専門医を取らない訳にはいかないだろうと。

 

ただ自分に関してはそういった自分の周囲の状況を観察し、この状況ならまだ流れが変わるのはしばらく先だろうと判断し、専門医をあっさり諦めた訳です。

 

ただし他の医師からは、

段々若者達が専門医の価値を疑問視する声をあげている

という話も聞いており、そこまで安心はしていません。

多数の医師が専門医を持っている状況なら医師会も非専門医に対して差別化する必要は無い訳です。

マイノリティは大勢に影響を与えないので。

 

しかし仮に今後専門医を取得しない若者が増加し、その波が決して無視できない大きさになった時、日本の医師情勢がどのように変化していくかは誰にもわかりません。

 

 

まとめ

 

専門医制度の改悪、医局回帰の風潮に関しては明らかに

『医師会のおっさん連中』

の都合で作られた流れであり、そこまでの理解は多くの医師も理解していると思うのですが、

それを踏まえた上で、

長いものに巻かれた方がメリットがあるのかどうか、

という事を悩んでいる医師が散見される印象があります。

 

現段階では、自分の周囲を見渡して、大局的には医局回帰して専門医をとる風潮がまだメインストリームにあると判断しています。

 

心理的には多数派がしている事をしている方が精神衛生上はいいでしょうが、それが10年後、20年後の未来にどう転ぶかはわかりません。

 

非常に意見の分かれるテーマなので、あまり適当な事は言えませんが、

自分の結論としては、

『専門医は取っておいた方が無難だし、多数派に属していた方が気持ちも楽だろうけど、もしかしたら取るだけ時間の無駄かもね』

といった所でしょうか...

是非、研修医の皆さんは慎重に御検討くださいな。

 

 

 

 

 

 

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