現役の内科医をしております。
今回は『治療薬のおススメ本TOP3!!』という内容でお話をしていきたいと思います。
医者である以上どんな場面でも責任を伴ってくるのは薬の処方ですよね。
『クスリはリスク』なんて言われるように薬には副作用や相互作用がつきものでしょう。
でも結構各薬ごとに知らない副作用ってあるんですよ。正直キリがない。
全部覚えてられないです。
なので薬に関しては仕事の効率化という観点も含めて
『すぐに副作用・相互作用、また用法用量を確認できるコンディションを整えておく』
って工夫が必要です。
その為には令和の時代に分厚い治療薬の本を病棟で持ち歩くのは少々現実的ではありません。
この工夫についての自分の考えを交えて今回はおススメ本を紹介していきます。
また仕事に関してはなんでもそうですが、『関わる頻度の多い内容に関しては濃い知識を装備しておく』ってのは結構重要なんじゃないかと思うんです。
なんですけど、研修医の皆さんで
って人もわりといるじゃないかと。
そしてリテラシーの高い患者さんだと、『第1世代と第2世代の抗ヒスタミン薬の違いは?』とか平気で聞いてくる時代です。
自分が関わる頻度の多い内容は知識を濃くしておきましょう。
それでは参りましょう。
また、おススメの医学書TOP100を下の記事で紹介してありますので、良かったらそちらも読んでみて下さいね。
おすすめ医学書ランキング100冊!2020年度版!【保存版・研修医もベテランも】
1位:治療薬ハンドブック
1位:治療薬ハンドブック
治療薬おススメ本、栄えある第1位は治療薬ハンドブック。
書店などではそこまで目立った場所に置かれていない場合もありますが、自分の場合はこの本が最もおススメです。
まず最も重要な理由として、治療薬ハンドブックを購入するとアプリが無料でついてくるんですね。
今の時代、本の索引をいちいち引かなくてもスマホで一発検索で時短して欲しいものにアクセスできます。
特に忙しい医療者にとっては当たり前に仕事の効率化は意識していくべきでしょう。
その点この治療薬ハンドブックのアプリは最高に使い勝手が良い仕様になっています。
まずは『治療薬の本を選ぶ際は使用できるアプリがついているどうか?』が医者として仕事をしていく上で効率化に有効である事を理解して下さい。
そして内容はどうなんだ?という話になるかと思いますが、内容についても薬剤の副作用・注意点・効果など過不足ない内容がコンパクトにまとまっています。
医者にとっての治療薬の本は治療薬ハンドブックくらいの量が適切だと思います。
どうしても詳細が気になる場合は添付文書など参考にしますが、基本的には治療薬ハンドブックで十分です。
内容が長すぎてもなかなかその場で読めないですしね。
あえて欠点を挙げるとすればハンドブックという名前の通りサイズが非常に小さいので、文字も必然的に少し小さくなってしまっています。
ただ自分の場合は基本的にスマホ、タブレットで使用するので関係ないですし、本を参照にする人にとってもサイズ感が持ち運びやすかったりと両面性のある話なので、目が悪くて文字が読みずらい人以外はそこまで気にしなくても良いかと思います。
2位:治療薬マニュアル
2位:治療薬マニュアル
治療薬おススメ本、第2位は治療薬マニュアルになります。
この本の特筆すべき点としては内容の重厚さでしょうね。
臨床で薬剤を使用する際の要点も解説されていますし、後発医薬品の情報や適応外の処方についてなど書かれています。
✓より薬について詳しい説明を1冊で吸収したい!
って人にはおススメですね。
欠点としては嬉しい事にアプリもついているのですが、毎回ログインをしなくてはいけなかったり、ネット環境が無い所では使用できなかったりと非常に使い勝手が悪いという事です。
なので自分のようにスマホ、タブレットで薬剤を検索するのが当たり前の人にはおススメできませんが、読み本として詳しい薬の知識を得たい人におススメです。
3位:今日の治療薬
3位:今日の治療薬
治療薬おススメ本、第3位は今日の治療薬です。
まあ最も定番で、昔からある治療薬の本がこの本ですね。
おそらく研修医室や病棟に転がっている率が高いのがこの本でしょう。
昔から存在するだけあって、内容は申し分なく、わかりやすさも天下一品です。
図解で薬理作用を説明するページなどもあり非常に充実しています。
ただ本として購入する場合はアプリがついていないので、本を購入してもスマホやタブレットで使用できない点は留意しておきましょう。
まとめ
では最後に今回紹介した内容をまとめて終わりにしようと思います。
ポイント
✓治療薬の本を購入する上で意識するポイントは『スマホ・タブレットで使えるアプリがあるかどうか』と『必要最低限の内容が網羅されているか』
✓上記2点を加味すると治療薬ハンドブックがおススメだが、内容の濃さや広く使用されているポイントを重視したいのであれば治療薬マニュアルや今日の治療薬も検討してもよい!
といった所になります。
治療薬の本は確実に1冊は必要ですし、数年ごとにアップデートする必要があるので慎重に選択する事をおススメします!
当サイトでは、おススメの医学書TOP100を下の記事で紹介してありますので、良かったらそちらも読んでみて下さいね。
おすすめ医学書ランキング100冊!2020年度版!【保存版・研修医もベテランも】