現役の内科医をしております。
今回は、腎臓内科の勉強のおススメ本TOP3!というテーマでお話をしていきます。
ちなみに、輸液・電解質に関しては下の記事でまとめてあるので、興味のある方はそちらも参考にしてみて下さい。
【研修医向け】電解質・輸液のわかりやすいおすすめ医学書TOP3!
腎臓内科をローテートするというとたまに、
という研修医の子がいますが、是非透析をしないからこそ研修医のうちに勉強しておきましょう。
腎臓内科にならないから『透析』はしないかもしれませんが、『透析患者の治療』はする事多い人、結構いるんじゃないですか?
透析患者は普通の人と比べて様々なトラブルを引き起こします。
例えば救急外来で目の前に透析患者さんがいたら、その人の普段の透析状況を想起できるようにしておきましょう。
その際に腎性貧血のコントロールを普段どのようにされているのか、透析中どのくらい水を引いていて、今どういう状況になっているのか...
そこまで理解していないと透析患者さんの診療に苦戦するかもしれません。
勿論すごい詳しくなる必要はありませんが、腎臓内科の先生とコミュニケーションをとる為にも基本的な事はマスターしておきましょう。
その為にエッセンスだけが盛り込まれた3冊を紹介していきます。
それでは参りましょう。
また、おススメの医学書TOP100を下の記事で紹介してありますので、良かったらそちらも読んでみて下さいね。
おすすめ医学書ランキング100冊【保存版・研修医もベテランも】
1位:レジデントのための腎臓教室
1位:レジデントのための腎臓教室
✓1冊の中に腎臓内科で学ぶべき知識が最も広く盛り込まれている
✓文字が大きく、図も多く初学者にわかりやすい
1位はレジデントのための腎臓教室です。
1位の理由としては、
メモ
✓1冊の中に腎臓内科で学ぶべき知識が最も広く盛り込まれている
✓文字が大きく、図も多く初学者にわかりやすい
というのが大きな理由です。
腎臓病の種類からステロイドの使い方、透析条件の基本的な話までとにかく腎臓内科のありとあらゆるジャンルを扱っています。
イラストも多くて理解もしやすく、1冊だけおススメを上げろと言われたらこの本になりますね。
ただ良い意味でも悪い意味でも広く浅く取り上げられているので、まず腎臓内科の世界を俯瞰する為の本です。
この本の中で興味を持った分野に関しては更に他の本で勉強していきましょう。
2位:レジデントのための血液透析患者マネジメント
2位:レジデントのための血液透析患者マネジメント
2位はレジデントのための血液透析患者マネジメントです。
個人的にはかなり気に入ってますね。
透析に関して一歩深堀りしていて、かつ深すぎない範囲の透析の話がまとめてあります。
Kt/V とか、ダイアライザの膜の大きさとか、CHDFとか専門科に進んだらなかなか触れる事ができない+触れた方が良い分野です。
なんで触れた方が良いかって、1番は腎臓内科の先生とコミュニケーションがとりやすくなるからです。
少し透析の知識を持っておく事が相手からの信頼を得るのに役立ちますね。
本のサイズ感としても小さく、透析回診中にも持ち歩く事ができます。
極論で語る腎臓内科
極論で語る腎臓内科
3位は極論で語る腎臓内科です。
まず言っておきますけど、この極論シリーズってのは大体そうなんですけど別に極論でもなんでもないです(笑)
腎臓病よりは水電解質に比重をおいて書かれています。
1位の腎臓教室が幅広く腎臓内科の知識を網羅していたのに比べると、低Na血症やFENa、ADH、維持液など具体的なキーワードに対して深堀りして議論しているので腎臓教室と内容もそこまで被らないですしダブルで読んどいた方が良いでしょう。
何より読み物としてめちゃくちゃ読みやすいですね。2-3時間で寝転がりながら読めちゃうと思います。
おススメ度としては3位としましたが、順番としては簡単に読破できるし、読みやすいのでまず極論を読むのが良いのかなとは思います。
まとめ
最後に今回おススメした本についてまとめておきます。
ポイント
1位:レジデントのための腎臓教室⇒腎臓内科で必要な知識を広く浅くGETできる
2位:レジデントのための血液透析患者マネジメント⇒透析に関して一歩深堀して学ぶ事ができる かといって深すぎず透析を管理しない医師におススメ
3位:極論で語る腎臓内科⇒『読み物』として良書。腎臓内科にまつわる具体的なキーワードに関して深堀りできる
てな感じになります。
腎臓内科に苦手意識のある方でも読みやすい3冊をチョイスしたので是非読んでみて下さいね。
当サイトでは、他にもおススメの医学書を紹介しておりますので是非参考にしてみて下さいね。
おすすめ医学書ランキング100冊【保存版・研修医もベテランも】
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