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医師・医学生向け/転職|ブラック病院とは、悪なのか?

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こんにちは、メノーです。

今の御時世は医者の労働時間が長すぎる事で過労死や自殺などが話題になっていますよね。

そんな中でも医者の労働環境は今一つ変化の兆しを見せず、中ではブラック病院で初期研修を過ごそうとする研修医は実際に一定数存在しています。

今回は働く医者にとって『そもそもブラック病院=悪なのか?』という疑問と、ブラック病院の見極め方について話していきたいと思います。

 

医師のマッチングのポイントについては下記の記事で紹介してあります。

 

医学生向け・転職|医師が病院のマッチングでチェックすべき6つのポイント!!

 

『ブランド病院』の価値については下記の記事で紹介してあります。

 

医学生向け・転職|医師のマッチングにおいてのブランド病院の優位性とは?

 

 

ブラック病院の見極め方は簡単だが、嘘をつかれる事も

 

 

まずあなたが働こうとしている病院がブラック病院か否か、ブラック病院の定義とは?という点に関してですが、ブラック企業の定義から考えていきましょう。

 

ブラック企業(ブラックきぎょう)またはブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」(今野晴貴による定義)を指す。「従業員の人権を踏みにじるような全ての行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業」との指摘もある。対義語ホワイト企業。(wikipediaより)

 

というわけでこれを病院に当てはめると、

『労働時間が長すぎる±上級医から理不尽な仕打ちを受ける』

といった所がポイントになってくるでしょうか。

労働時間に関しては、基本的に9時5時は当たり前に働くものとして、その他の時間をどれだけ労働に強いられるのか・時間外手当がつくのかで判断しましょう。

 

・朝の回診の負担量・カンファレンスの時間や発表の有無

・残業量のおおよその平均時間・残業手当の有無

・当直の回数・当直明け何時まで仕事なのか

・休みの日の研修医コール・科ごとの呼び出しの多さ

 

こういった内容を見学で確認しましょう。勧誘に熱心な研修医、上級医だと話を盛ってくる可能性は大いにあるので個人的おススメはあまり話しかけてこない医者です。(笑) 本音で語ってくれる事が多いです。

 

上司、ひいては上級医のパーソナリティに関してはどんな環境で働く人にとっても運の要素が強いと思われます。見学に行った時点で『こいつヤバイ』(笑)とあからさまにわかったり、見学に行った病院の周囲の医者の評判が悪い、などの情報があればいいですが、往々にして見学では猫をかぶっていて働きだしたら本領発揮してくるパターンはあるでしょうね。

 

確認できてしまえば簡単なのですが、聞き出すのに少し苦労を要する事もある、といった所でしょうか...

 

ブラック病院のメリット

ブラック病院である事自体のメリット、

要するに労働時間が長い事、上司の圧力が強い事での自分が考えるメリットですが、

①労働時間を強制的に長くし、仕事量を多くする事によりある程度仕事能力が向上するかもしれない事

②精神的にタフになるかもしれない事

 

の2点でしょうか。

どちらも『若いうちはがむしゃらに仕事をしろ』とよく言われる価値観に沿った考え方だと思います。

確かにゆるい病院へ行ってから野戦病院に飛ばされてそこで苦労するよりは、さっさと野戦でも対応できる能力・胆力を身に着けておく方が手っ取り早いという考え方はあります。

特に強制力が伴わないと勉強をサボってしまう人には有用かもしれません。

 

ブラック病院のデメリット

反対にデメリットについてですが、

①メンタルブレイクを起こすかもしれない事

②労働時間の割に成長しないかもしれない事

の2点でしょうか。

 

①に関しては言うまでもないですね。

ブラック病院で働く事自体を『勉強』と捉えれたり自分には強制力が必要だから、そういう環境で働きたいと学生の時考えており、やる気満々だった人でも、いざブラック病院で仕事を始めるとその負荷に耐えられない事もあります。

このポイントに対する解決策は、

 

入職する前にしっかり自己分析をしておく

 

という点に尽きると思います。一般企業の面接に行く大学生達は当たり前に自己分析を行っていますが、医学生の間では何故か浸透していません。

 

しかし大変重要な事だと思いますので周りがやってなくても絶対に分析しましょう。自分に自信があると思っている人程ドロップアウトする危険がありますので。

 

②に関してはブラックだのホワイトだのとはまた違った観点が関係してきます。

圧倒的量をこなす事で質に転化する、というケースがある事には大賛成です。

しかし量が質に転化するケースはその人のキャパシティが大きかったり、適切なフィードバックがなされていれば効率よく成長できるでしょうが、単純に研修医に量だけこなさせている病院の話を聞くと『もっと効率良いやり方あるんじゃないの』と感じてしまいます。

 

しかもそういったフィードバックを適切に挿入するのは上級医にとってそれなりの負担になる為実現できている病院は自分の聞く限りではありますが少ないのが現状です。

これはブラック病院の批判という訳ではなく、自分の選択は色んな要素を含有している事を認識した上で決めましょう、という話です。

 

ブラック病院でかつ適切なフィードバックの時間がとられている病院であれば大幅なレベルアップが見込めるかもしれませんね。

 

結論

結論としては、嘘をつかれていたら別ですが、ブラック病院自体に罪はないというのが自分の考えです。

 

そこで働きたい、働いてもいいという人間が一定数いるのでコミュニティが成り立ってしまっているので仕方ありません。

 

今どき医者なんていかようにも働ける時代です。医局の人事であろうとも、全てひっくるめて自分の選択なので、嫌なら医局ごと辞めればいいんじゃないの、と思ってしまいます(メンタルブレイクして冷静な判断ができなくなってしまっている人は無論別問題です)。

 

医者の業界は周囲の同調圧力に流されすぎている人が非常に多いです。

 

多数派に流されず、自分の人生で何を大切にしたいのか言語化した上で、その為の労働環境を自分で切り開いていくべきだと思っています。

 

そしてその上でブラック病院で働く選択をするのであれば、その労働が誰の利益になっているか、には自覚的であるべきでしょう。

勤務人として金銭的に搾取されていたとしてもそこでしか得られない体験、価値があるのであれば金銭は全く問題にしなくて良いと思いますが、ただ忙しいだけの環境で漫然と働き続けるのが正しい選択なのかは疑問です。

 

くれぐれもこれから医者になる学生の皆さんには自分の選択には責任を持って、熟慮して決めて欲しいと思います。

 

 

 

 

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